#08_ ローソク足
ここまでトレードの直接の根拠になるサポートラインやレジスタンスラインの基本的な見方を説明してきました。
こうしたラインは、レートが長期間値動きを繰り返さないと見えてきません。
ラインを発見するためには、5分足を使った短期トレードでも、1時間足、4時間足、日足といった上位足チャートを見て、どこにどんな節目[ふしめ]
木材や竹の、節のある所。また比喩的に、物事の区切りとなる(大事な)所。
고비があるか、俯瞰的[ふかんてき]
高いところから見下ろすような視点、広い視野で物事を捉えること、大局的に全体像をとらえる必要があります。
それに比べると、時間経過とともに次々と新しい足が生まれるローソク足の変化は種類が多過ぎて、パターン攻略の難易度は上がりますが、ローソク足がなければエントリー判断が出来ません(欧米ではラインチャートを使う人も多いようですが)。
ここではローソク足の基本的な見方について、ポイントを絞って解説して行きますね。
ローソク足1本の中にはその期間中のレートの始値・終値・高値・安値という4つの価格情報が入っています。
始値より終値が上昇していれば陽線、一方、終値が始値より下がっていれば陰線と呼ばれます。
私のRionチャートでは陰線を赤、陽線を青に設定しています。
図2-12 に示した[しめした]ように、
といった見方をします。
図2-12 ローソク足の見方と基本戦略
また、ローソク足は1本を単独で見るのではなく、複数の組み合わせでも見て行きます。
ローソク足は江戸時代の米相場の値動きを分析するために考案されたもので、「酒田罫線(さかたけいせん)」というローソク足の解読法を示した[しめした]ものがありますので機会があれば是非、勉強しておてください。
FXの場合、ほぼ24時間取引が行われているため、土日を挟む場合以外は、日足のローソク足に「窓」と呼ばれる空白が生じることは、まず、ありません( ごく稀に[ごくまれに]
数や頻度がきわめて少ないさまを表す表現 、FX会社が扱い切れない、約定できません!というほど国家レベルの変動が起きた時には、値が飛んで空白の窓が出来ますが、それも会社によります)。
多くの場合、前の足の終値の位置から次の足の始値がスタートします。 よく出てくるローソク足の組み合わせには、図2-13 のようなものがあります。
図2-13 ローソク足の特徴的な組み合わせと見方
1本前のローソク足の高値を超えたものの、結局、前の足の始値を下回る値動きは 「リバーサル・ハイ」(弱気リバーサル)と言います。
形状としては、図2-13に示した[しめした]ように包み足[つつみあし]に近いパターンもあれば、2本目の陰線が非常に長い上ヒゲを伸ばして下落するケースもあります。
逆に「リバーサル・ロー」(強気リバーサル)は、1本前の足の安値を下回ったものの、そこから急上昇して前の足の始値を超えて終わる値動きです。 強い上昇 Signal(シグナル)になります。