#16_ 上位足移動平均線タッチ、割れ、超え
大きな時間軸で、今、レートがどんな状況にあるか、時間の枠を広げて 「 認識 」 する分析法を 「 マルチタイムフレーム分析(Multiple Time Frame:略して MTF 分析)」 や 「環境認識」 と呼びます。
MT4 ならインジケーターを使うことで、5分足チャート上に、より時間軸の長い上位足チャートの MA を表示できます。
標準搭載[とうさい]
탑재されていませんが、上位足 MA を表示できる無料・有料のインジケーターをネットから入手できます。
通常、チャートの時間足を変えた場合は、いつしょに MA もその時間足で期間設定した MA になってしまいます。 例えば、5分足チャートを 1 分足にした場合、20sma は「1 分足にとっての 20sma(20 分間の終値の平均値)」になります。
MTF インジケーターを使用することで、チャートの時間軸を何に変えても、常に同じ位置に表示されるようになります。
私の Rion チャートをはじめ、上位足 MA を表示した[しめした]チャートには、カクカクと階段のような段差のあるラインが出現します。
これが MTF で表示させた上位足の MA で、Rion チャートの場合は
週足 = グレー、
日足 = クリムゾンレッド、
4時間足 = オレンジ で、それぞれの 20sma(真ん中=ミドル)が表示されます。YouTube 動画でも私は「ミドル」と表現していますが、「各時間軸における、現状の相場全体の大体の中間ライン」と思ってください。
5分足チャートに 4時間足の 20sma を表示した[しめした]場合、4時間足の MA の平均値が更新されるのは 4 時間に 1 回。
「 4時間足 × 60分 ÷ 5 = 48 」 なので、5分足チャートのローソク足 48 本ごとに 1 回、MA の値が変化します。
図2-21 は ポンドオージー(GBPAUD)の 1時間足チャートに 4時間足、日足、週足の上位足 20sma を表示した[しめした]ものです。
図2-21 上位足MAに対するローソク足の反応を元に値動きを読む
1時間足チャート上に、日足、週足といった、大きな時間軸の 20sma が集結して、同一画面に登場するのは 稀な[まれな]
드문 ことで、この集束が見られる時には大きな転換が起こる可能性があります。
図2-21 をよく見ると、1時間足の値動きが日足の 20sma で下げ止まったり(①)、週足の 20sma に跳ね[はね] 、跳ね返される
⇒ 依頼や要求に取り合ってもらえないこと。
はね返される返されたり(②)、とても 効いている[きいている]
効果や効能が表れていること ことが分かります。
通常、どの通貨ペアも、5分足チャートを見てトレードしている投資家より、
日足 や 週足 を見てトレードしている投資家のほうが圧倒的に多くなります。
上位足 MA は値動きを反転させてしまう時もあり、MA 付近でローソク足を引き留めて、長いレンジを作ることもあります。
もし、何もなかったかのようにするっと通過するのなら、今までのトレンド方向が継続で、勢いはかなり強いことになります。
このように、上位足 MA に対する ローソク足のタッチ、 割れ、 超え をよく見てください。
第3章で紹介するリオン式 Zone トレードでは、
1時間足、4時間足、日足、 週足 の 20sma を 5分足チャート上に表示します。
5分足チャート上に、 日足 や 週足 の 20sma が 登場する頻度は少ない ですが、
日足 MA も 週足 MA もとても重要なサポートライン、レジスタンスラインになります。
マルチタイムフレーム分析(Multiple Time Frame:略して MTF 分析)は、大きな時間軸でレートの状況を「認識」する分析法です。 これは「環境認識」とも呼ばれます。
チャートの時間軸を変更しても、常に同じ位置に上位足MAが表示されます。
「ミドル」とは、各時間軸における相場全体の大体の中間ラインを意味します。
例:5分足チャートに4時間足の20smaを表示した[しめした]場合
ポンドオージー(GBPAUD)の1時間足チャートに4時間足、日足、週足の上位足20smaを表示しています。
5分足チャート上に1時間足、4時間足、日足、週足の20smaを表示します。
日足や週足の20smaは重要なサポート・レジスタンスラインとなりますが、5分足チャート上での出現頻度は低いです。