#05_ レンジ相場の上限・下限
レートは一方通行のトレンド相場と、一定の値幅を上下動するレンジ相場(「保ち合い」、「ボックス相場」、「横ばい相場」とも言います)を繰り返します。
トレンド相場といっても、その過程ではトレンドがいったん小休止して狭い値幅で上下動するレンジ相場が挟まることも多く、これを「中段保ち合い」と言います。
レンジ相場はある一定の高値と安値のレンジ(値幅)内を行ったり来たりする値動きです。 レンジ相場が続く限りは(図2-7)、
というように判断するのが一般的です。 また、
という「レンジブレイク」の判断もあります。
ただ、レンジ相場には「何回タッチしたらレンジと見なすのか」、その始まりと終わりの明確な定義がないのです。
大体、2回目以降のタッチで上限・下限が構成されたと判断しますが、レンジ相場の上限をレートが突き抜けて上昇トレンド入りすることもあれば、下限を割り込んで下降トレンドに移行することもあります。 レンジが続く時間の長さ、幅(個人の感覚で上下幅が違って来る)、どこで反転するかの判断、全てに定義がないか、エントリータイミングの見極めが難しいと思います。
図2-7 レンジ相場の上限・下限ラインの基本戦略