3-01_【FX】MT4に表示されている時間について

第3章では本書の核心「リオン式 Zone トレード」について解説していきます。 まずは、リオン式に使うRionチャートの構成です。 

Rionチャートは実際にトレードする際に使いやすくて、見やすいことを一番に考えて作ったチャートです。 

Rionチャートは 4本の SMA、3本の上位足 SMA、キリ番を示すラインなどで構成されています。 

MT4 を使えば、ご自分で同じものを設定することも出来ます。 

標準搭載[とうさい]
탑재
されている SMAのインジケーターの他、マルチタイムフレーム (MTF) 分析に必要な上位足 SMAを表示するインジケーター、キリ番を示してくれるインジケーターなどをインターネット上から無料・有料で入手します。 

そして、SMA や 上位足 SMA の期間を、これから紹介する Rion チャートの設定に合わせれば、同じチャートを作ることが出来ます。 

本書をご購入頂いた方は、QRコードから LINE 登録すると、MT4 に実装できる「Rion Chart」をダウンロードするための設定方法が確認できます。 

手順通りに設定すると、リオンが使っているチャートと同じものをMT4 上に表示 できます。 

もちろん、自前で設定することも可能です。 

QR

上の QR コードで LINE の「リオン @FXism」にアクセスの上、「友だち追加」をクリックすると

Rionチャートを無料でダウンロードするまでの手続きが記載されているのでご参照ください。 

なお発行元の出版社、書店は上記サービスや自前の設定に対する問い合わせには回答できません。 

ご不明な点は support@fxism.jp (FXism 運営事務局) までメールにてお問い合わせください。 

また、サービス運営や問い合わせ対応は、予告なく終了することもあります。 あらかじめ、ご了承ください。 

まずは MT4をネット上からダウンロードすることになりますが、開発元のメタクオーツ社から MT4をダウンロードしようとすると、

自動的に「メタトレーダー5 (MT5)」という上位バージョンに置き換えられてしまいます。 

新たに MT4を PC にインストールしてトレードする場合は、MT4を取引ツールに使える国内もしくは海外の FX会社で口座開設してください。 

その FX会社が提供してくれる MT4をダウンロード出来ます。 

ちなみに FX会社によって、その時々のレートは微妙に違うので、レートを元に描画する SMAや上位足 SMAの位置にもズレが生じます。 

私と同じ値動きや MA の配置を見たい場合は海外 FX 会社の「AXIORY (アキシオリー)」で口座を開設して、MT4 PC版をダウンロードしてください。 

ただし、MT4 には上位足 SMA やキリ番を表示するインジケーターは標準装備されていません。 

ネット上に無料・有料の MT4 向けインジケーターが多数提供されているので、ご自分でインストールしてください。 

Rionチャート自体はそれほど複雑なものではないので、自前でも比較的簡単に設定できます。 




3-02_【FX】MT4に表示されている時間について

リオンのトレード時間は速い時で 30分て 1時間以内、最長で 4 ~ 5 時間です。 実際にトレードを行うのは5分足チャート。 

5分間でローソク足 1本が次々と生まれる 5分足チャートが「執行時間足」と呼ばれるチャートになります (図3-1)。 

表示する 5分足チャートの SMA は、

  • ● 20本 (100分 SMA、PC などで表示されるチャートのカラーではベビービピンク) 👉 20sma
  • ● 75本(375分[6時間 15分] SMA パープル) 👉 75sma
  • ● 200本 (1000 分 [16時間 40分] SMA ディープピンク) 👉 200sma
  • ● 240本 (1200分[20時間] SMA ブルー) 👉 240sma

図3-1 RionチャートのSMA、MTF設定




3-03_【FX】4時間足、日足、週足の 20sma も MTF 表示

Rion チャートには 5分足由来の移動平均線の他に、図3-1 にも示した[しめした]ように時間軸の長い上位時間足の SMAも表示されています。 

週足一日足つ 4時間足つ 1時間足と時間軸を落として行って (MT4 のデフォルトには入っていますが、私は15分足、30分足チャートは見ません)、現在の値動きが、より大きな時間軸ではどんな方向性や勢いの中で起こっているかを確かめます。 

月初めには月足チャートも確認します。 

マルチタイムフレーム分析は英語の頭文字をとって「MTF 分析」と呼ばれています。 リオン式 Zone トレードでは、5分足チャート上に、先ほどの 4本の SMA に加え、4時間足、日足、週足の 20sma という 3本のMTFを表示しています。 

20sma はどの時間軸でも中期的なトレンド判断に使える重要な MA の期間で、リオン式では「ミドル」と呼んでいます。 

ローソク足が 20sma より上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンド、その境界線にあって、上昇・下降トレンドを分ける境目としての判断に「ミドル」を使います。 

● 1時間足ミドル (カラーチャートではブルー)

1時間足ミドルに関しては、MTF のインジケーターで表示するのではなく、5分足チャートの 240sma で代用しています。 

1時間足の 20sma は 5分足チャートの 240sma (= 5分 x 240本 = 1200分 = 60分 (1時間) x 20本) になります。 

そのため、1時間足ミドルだけは、1 時間ごとにしか更新されないカクカクと段差がある線ではなく、曲線で描画され5 分ごとに更新されていきます。 

これに加えて MTF は、

  • ● 4時間足ミドル (4時間足 20sma = 80時間移動平均線 オレンジ)
  • ● 日足ミドル (日足 20sma = 20日移動平均線 クリムゾンレッド)
  • ● 週足ミドル (週足 20sma = 20週移動平均線 グレー)

の 3本です。 

この 3本は、各上位時間足の設定期間が経過しないと更新されないので、5分足チャート上ではカクカクと階段状になっています。 

こうした上位足ミドルは5分足チャートに現れる時、強いサポート (支持帯) やレジスタンス (抵抗帯) として機能します。 

ある時はローソク足が下がって行く場面で超強力な守護神として君陶し、下落を阻み、下ヒゲを量産。 

ある時は力強くローソク足の頭を抑える傘になって、ショーターを守ってくれます (ここにサボテンや上ヒゲの長いローソク足が重なるとなお良し)。 

是非、 Support / Resistance Lineなどといっしょに活用してくださいね。 




3-04_【FX】1.70、1.71 などキリ番も点線表示

Rion チャートでは「キリ番」と呼ばれるグレーの点線が、キリの良いレート、100 Pips ごとに引かれる設定になっています。 

私のメイン通貨ペアは ポンドオージー(GBPAUD)で、レートは「1 ポンド 1.77425 豪ドル」というように小数点第 5位まで表示されます。 

小数点第 4位、すなわち 0.0001 豪ドルが 1pips です。 

例えば、1 ボンド 1.77425 豪ドルで ポンドオージー(GBPAUD)をショートして、1.76425 で買い戻せば、「1.77425 ~ 1.76425 = 0.01 豪ドル」、すなわち 100pips の下落幅が利益になります。 

「キモノトレーダーはラウンドナンバー (キリ番) がお好き」(多分、語尾に【[笑] がついている) と控換された時代を経て、

昔ほど強力ではないですが、 ドル円(USDJPY)だと 1 ドル 100 円、110 円、140 円、150 円といった 10 円単位の大キリ番がニュースになるほど絶大な影響力を持ちます。 

普通のキリ番である 138 円や 142 円といった1円単位のレートも意識されやすくなります。 

ユーロドル(EURUSD) ポンドドル(GBPUSD)など「1. 〇〇」といった取引単位の場合、小数点 第2位で終わる レートがキリ番です。 

ポンドオージー(GBPAUD)なら、「1.71」、「1.78」、「1.82」といったレートがキリ番です。 

ラウンドナンバーにはグレーの点線が引かれる設定になっていますので、ここが「キリ番ですよ」と教えてくれます。 

ラウンドナンバーも SMA や MTF、トレンドラインや Support / Resistance Line同様に、レートが反転するサポートや跳ね返されるレジスタンスになりやすく、

「何で、ここで止まっつたの? あ、キリ番だったんだり❕」

と気づかずに慌てる[あわてる]
不用意なために平静さを失い、まごまごする。
非常に急ぐ
당황하다
ことが過去に結構ありましたので、100pips ごとに線を入れることにしました。 

このように SMA 4本 (1時間足ミドルを含む) と MTF 3本、計7本の移動平均線とキリ番を 5分足チャートに表示して、その傾き[かたむき]
기울기
や並び、現在のレートとの位置関係を見ることで、

トレンドの方向性や値動きの勢いを見て行く。 それがリオン式トレードのエントリー前のメソッドです。 




3-05_【FX】MT4に表示されている時間について

MT4 のチャートに表示される時間は 「グリニッジ標準時 (GMT)」 を基準に設定されています。 

グリニッジ標準時はイギリス・ロンドンにあるグリニッジ天文台で観測した太陽を元に算出された国際標準時です。 

ロンドン市場の冬時間 (毎年10月最終日曜日から 3月最終日曜日) と同じになります。 

私が利用している海外 FX会社 「AXIORY」のMT4 では、 ニューヨーク (NY) 市場の引け値 (終値) がちょうどその日の終わりになるよう、

チャートの時間が「グリニッジ標準時 (GMT) + 3」 (米国が夏時間の時) に設定されています。 

「GMT + 3」 とは、グリニッジ標準時プラス 3時間という意味です。 

NY市場 が クローズする時間は 「NYC (ニューヨーク・クローズ)」 と呼ばれ、FX市場の 1日の区切りと見なされています。 

米国が冬時間 ( 11月第1日曜日 - 3月第2日曜日) の時は日本時間の AM7時、

夏時間 (サマータイム : 3月第 2日曜日 - 11月第 1日曜日) の時は AM6時が NYC になります。

私が利用している海外FX 会社「AXIORY」の MT4 チャートでは、この NYC がその翌営業日の「0時」に設定されています。

そのため、チャート上に表示された時間が示す日本時間は、

● 米国が夏時間の時は チャート上の時間 + 6時間

● 米国が冬時間の時は チャート上の時間 + 7時間

になります。

表示時間から日本時間を計算するのが面倒な方は 時計機能があるインジケーター を MT4 に入れて、チャート上に日本時間を表示することも出来ます。

私はもう慣れてしまい、かえって混乱するのでそのまま使っています。

「AXIORY」の MT4 上の時間で、リオンが主にトレードする TYO時間の朝7時、夕方16時は、

● 夏時間の時は 1時から 10時(6時間を足すと日本時間)

● 冬時間の時は 0時から 9時(7時間を足すと日本時間)

です。

MT4에 표시되는 시간
MT4_일본시간표시

MT4 일본시간 표시 인디케이터 사용중




3-06_【FX】上位時間足から5分足へのエントリールートマップ

5分足チャートを見る前に、私が毎朝のルーティンにしているのが、週足、日足、4時間足、1時間足の順番で下位に落としてチャートを見て行く環境認識です。 

ー番重要視しているのは 4時間足で、直近の値動きの傾向[けいこう]
ある方向・態度に傾くこと。傾き[かたむき]
기울기
。特に、左翼思想に傾くこと。
추세
やサポート、レジスタンスとなっている高値・安値、揉み合い[もみあい]
相場が小刻みに高下を繰り返すこと
Zone
をまず探します。 

そして、そのサポートやレジスタンスを元に5分足チャートでの人売買戦略を練り込んで行く形になります。 

4時間足で見つけられなければ日足、 週足、 時には 月足まで確認します。 日に何度も確認して重要なラインが人迫つていないかを提握しておきます。 

上位時間の Support / Resistance Lineは、より強力なので「気づかなかった」では済まされません。 

月足などは、見る方も少ないとは思いますが、そこが月足レベルの重要な節目[ふしめ]
木材や竹の、節のある所。また比喩的に、物事の区切りとなる(大事な)所。
고비
と気づかずに安易にポジション

を取って大幅に逆行される、利確が遅れて利益が「全消え」、といった事態[じたい]
事の有様・成行き。
사태
にならないように 1日 1 回、または週 1 回でも良いので月足も見て、一番近い安値や高値くらいは把握しておきましょう。 

私が一番エントリーの基準に使うことが多い 4時間足は、1日で 6本分変化します。 1日の中でも状況が変わって、位置が変動するので何度も戻って、4時間足を確認します。 

1時間足の Support / Resistance Lineは「エントリー根拠としては若干絞い」と思っていますので、1時間足は主に利確の目安に使っています。 

より精密に見るために、4時間足で見つけた高値を 1時間足でも見て、ダブルトップなどのチャートパターンを見つける、という使い方もします。 

例えば、次の図3-2 は日本時間 2022年 10月 18日朝 6時時点の ポンドオージー(GBPAUD)の 1時間足、4時間足、日足チャートを並べたものです。 

図を見ると、1時間足の SMA や MTE の傾き[かたむき]
기울기
が全て右肩上がりであることから順調な上昇トレンドが続いていることが分かります。 

しかし、1時間足チャートをよく見ると、直近高値ライン AをNY 時間の開始直後にブレイクしましたが、TYO(東京)時間開始直前にはローソク足がそのラインの下まで割り込んでいます。 

高値ライン A を超えた大陽線とその直後の大陰線が天井打ちを示唆[しさ]
直接的に指し示すのではなく、間接的にそれと判断されるような形で(多分に断片的に)手がかりを提供すること。
제안
するはらみ足[はらみあし]
になっていて、そこから直近高値ラインの下までずるずると下落。 

図3-2  1時間足、4時間足、日足など上位足チャートを使った環境認識

MT4_일본시간표시

直近の上昇局面でつけた安値同士を結んだサポートライン B を下に割り込みそうになっています。 

4時間足に目を移すと、SMA が全て右肩上がりで、20sma > 75sma > 日足ミドルの順に並んでいることから、上昇トレンドが継続中です。 

長らく横ばい相場が続いた後には、大陽線 a が出現して急騰しています。 

ただ、その後の上ヒゲ高値bで1.82 (豪ドル、以下略します) ラインにタッチしたものの、結局、1.81 を割り込んで終わっています。 

この上ヒゲの長い陽線 b が、先ほどの 1時間足で見た「陰のはらみ足[はらみあし]
」を含む値動きになります。 1.81 ラインが上昇を抑えるレジスタンスになっている、と考えることが出来そうです。 

このまま 1.81 ラインを上抜け出来ない状況で TYO(東京)時間が始まりそうですので、ショートエントリーのチャンスが来るかも、という見方が出来ます。 

よりワイドな日足を見ると、 ポンドオージー(GBPAUD)最先端[さいせんたん]
最も進んでいる部分や最新技術や知識
최첨단
の 3日間で 200sma240sma をようやく上抜けたばかり。 

まだ 200sma240sma は右肩下がりです。 

ここ 15日間ほど (日足ローソク 15 本分) はかなり急ピッチに反転上昇してきたものの、日足の直近ローソク足 3 本のうち 2 本は長い上ヒゲをつけて終わっています。 

これは上昇力低下の兆し[きざし]
物事が起こることを予想させるようなしるし。
징후
と考えることが出来るでしょう。 

以上、1時間足、4時間足、日足を見た上での環境認識は、下降トレンドからの急速な戻しが続いたものの、1.81 ~ 1.82 ラインを抜け切れず反転上昇の勢いが失速している、ということ。 

といった感じで上位時間足を見て行きます。 




3-07_【FX】リバースタッチでショートして約 43.9万円の利益

その環境認識を使って実際に 2022年 10月 18日の TYO(東京)時間開始後にトレードした時の 5分足チャートが図3-3 になります。 

図3-3 : リオン式ショートトレードの実践[じっせん]
実際の情況のもとでそれを行うこと。
실천

TYO(東京)時間開始直後から、1時間足ミドルの下をじりじりと下げて行き、上値の MA が上昇を抑え込む形になっている点を確認。 

1時間足チャートに引いた上昇トレンドライン B を割り込んだ後、非常にきれいにリバースタッチして下がったところ (①)、

そこから上昇して再び下がった地点 (②) でショートを各6.66ロット (各66.6万通貨) 入れました。 

そして、1.80 を割り込んで下がったものの再び戻したところで利益確定。 ①で 37.6pips、②で 34.5pips を獲得。 

合計約 70pips x 66.6 万 x この日の豪 ドル円(USDJPY)レート約 94円で約 43.9万円の利益になりました。 

ポイントをクローズアップすると図3-4 のようになります。 

図3-4 : 上位足トレンドラインを使って5分足チャートのエントリーポイントを探す

エントリーから利益確定までの時間は 50分程度。 

1時間足のサポートライン割れやその後、2度にわたるリバースタッチ (2度目は上ヒゲでタッチ) を 5分足チャートで確認しながらのトレードでした。 

MT4 なら上位時間足に引いたトレンドラインを 5分足上でも確認できます。 

リオン式 Zone トレードでは、上位時間足のトレンドライン割り込みをショートエントリーのポイントによく使います。 



3-08_【FX】下降トレンド継続中の戻り売りの注意点とは?

ショートでエントリーする場合、当然、大きな時間軸で下げトレンドが続いているほうが成功しやすくなります。 

初心者の方でも入りやすい場面と言いたいところですが、注意点もあるので紹介しましょよう。 

図3-5 は日本時間の 2022年 9月 16日 朝 6時時点の ポンドオージー(GBPAUD)の日足チャートです。 

図3-5 :日足チャートで現在の局面を環境認識する方法

ほぼ全ての SMA、MTFが右肩下がりであることや週足ミドルが一番上にあることから、強い下降トレンドであることが分かります。 

最先端[さいせんたん]
最も進んでいる部分や最新技術や知識
최첨단
のローソク足の 1 本前には上ヒゲの長い陽線 a が出現。 この陽線 a が反転上昇のピークだったとすると、下降トレンド回帰も考えられます。 

大きな時間軸で下降トレンドが継続中の時は、反転上昇後の下降トレンド回帰を狙った「戻り売り」を狙うトレーダーが多いのではないかな、と考えます。 

ただし、日足チャートは強い下降トレンドではあるものの、より時間軸の短い 4時間足、1時間足が上昇トレンドになっている時は一時的に上げの勢いが強くなります。 

といった手順を踏むと、比較的安全な戻り売りが出来るでしょう。 



3-09_【FX】1時間足、4時間足で戻りの失速を確認する

次の図3-6 は先ほどの日足チャートの最先端[さいせんたん]
最も進んでいる部分や最新技術や知識
최첨단
の値動きを 1時間足、4時間足チャートに表示した[しめした]ものです。 

図3-6 : 1時間足、4時間足も使って環境認識をする方法

日足チャートで見た上ヒゲの長い陽線 a の高値がちょうど 1時間足チャートの高値 A4時間足チャートの高値 A です。 

その後、1時間足チャートの下落過程では 4時間足ミドルがサポートになり、少し上昇したところで TYO(東京)時間の 2022年 9月 16日 朝6時を迎えています。 

4時間足で見ると、 Zone長い上ヒゲが 3本連続していて、上昇の勢いが 鈍って[にぶって]
にぶくなる。 するどさがなくなる。
いることが分かります。 

しかし、直近4時間の最先端[さいせんたん]
最も進んでいる部分や最新技術や知識
최첨단
のローソク足 a は、その上ヒゲ連発 Zone ①の値幅の中で逆行高しています。 

ただ、日足チャートの陽線 a の長い上ヒゲの先端 = 1時間足、4時間足の高値 A はかなり強力なレジスタンスになりそうです。 

 高値ライン A に到達するまで、じっくり戻りを待って、さらに 5分足でもチャートパターンが出るかどうか待つ。 二重にも三重にもとにかく待ちます。 

高値ライン A に到達するためには、その前に立ちはだかる 1時間足の上ヒゲ a や b の高値を突破[とっぱ]
돌파
する必要
があります。 

これらの上ヒゲが4時間足では 3本の上ヒゲ Zone ①に集約されているという状況になっています。 

上位時間足から見た環境認識をまとめると、

といった感じになります。 

図3-7 は今紹介した日足、4時間足、1時間足の値動きの後、TYO(東京)時間が始まって以降の 5分足チャートです。 

図3-7 : リオン式ソーントレード ショートトレードの実践[じっせん]
実際の情況のもとでそれを行うこと。
실천

朝6時から 約 2時間は上昇が続いていましたが、①のポイントで陽線と陰線が連続して上昇が止まっています。 

この①のポイントは1時間足で見た、直近の上ヒゲ b の高値ラインになります。 

ただ、 この陽線 ⇒ 陰線ではまだショート出来ません。 

Trade Tip

成功率を上げたいのなら、ローソク足が1時間足ミドルを割り込んで全体が下降トレンドになってからショートするべき。 

それがリオン式トレードの比較的安全なショートエントリーの判断基準です。 

とにかく初心者さんには「1時間足ミドルには逆らわないようにしましょう」と推奨しています。 

1時間足の上ヒゲ高値ライン b にタッチした後、2時間ほど下落 ⇒ 横ばい ⇒ 再度下落という右肩下がりの動きが続きました。 

そして、約 2 時間半後の 11時 25分になって待ちに待った 1時間足ミドルを割り込む動きZone で起こりました。 

1時間足ミドルを勢いよく下に抜けた大陰線 a でエントリーします。 

損切りの目安は 5分足の 20sma の上にローソク足が乗ったところ。 

その下値に位置する 1時間足ミドルの上に乗って上値の 20sma を目指すようなら、「1時間足ミドル下抜けでショート」というエントリー根拠が完全に切れたことになります。 

下落した後、③のポイントで上ヒゲcが1時間足ミドルに裏からリバースタッチして反落[はんらく]
반락
するのを確認してからファーストエントリーでも良いですし、

もっと上からショートを入れていて既にプラスになっている状態でしたら、③を追撃のポイントにも出来ます。 

その後は下にあった 4時間足ミドルにタッチしたところで利益確定するか、もう少し値動きの様子を見て、

4時間足ミドルを割り込んだ後、横ばいで推移[すいい]
추이
した ④ の Zone あたりまでを目標にします。 

ただ、「何か、この動き気持ち悪い」と思ったら、どの位置でも早めに逃げてしまう時もあります。 

大陰線 a の 1時間足ミドル割れでエントリーして ④ の Zone で利益確定したとすると、獲得 pips は 約 34 pips になります。 

この戻り売りの例では、

Trade Tip

● 上位時間足の長い上ヒゲの高値などから、戻りを 阻む[はばむ]
막다
Resistance(レジスタンス)になりそうなラインを探す

● ローソク足が 1時間足ミドルより下にある時なら比較的安全で、下げトレンドが継続しやすい

● 1時間足ミドルを割り込む大陰線や、その後、 1時間足ミドルに下からリバースタッチしたところなどがショートエントリーしやすい

● 利益確定は、エントリーポイントの下にある上位足 MA (この場合は 4時間足ミドル) が第一目標になる

という一連の流れを紹介しました。 

戻り売りは、1時間足、4時間足のトレンドが上向きである状態の時には簡単にひっくり返されて失敗する可能性があります。 

その半面、大きな時間軸で下降トレンドが鮮明だった場合、上位時間足の Resistance(レジスタンス)が機能すれば、大きな下落幅を獲れることも珍しくありません。 

コツコツ勝つってドカンと勝つことも可能ですので、リオン式の天井トライが怖いという方は、この戻り売りからチャレンジしてみてください。