1-11_【FX】誰でも真似出来る『リオン式しないトレード』

『何となくだけど、この通貨ペア好き。 どうなりそうか、分かる』

『NY 時間は苦手だなぁ。 欧州時間なら、勝率高いんだけど』

『ショートは怖いんだけど、底値[そこね]
바닥값
から上がって来るのは好き』

こんな感覚が誰しもあると思います。 

自分と相性[あいしょう]が良くて、きちんと勝率や利益が残せている取引スタイルをまずは見つけてください。 

実際にリアルでトレードして (デモでもかまいません)、どの通貨ペアが好きで、どんなスタイルなら勝っているか?

時間帯に関してはご自身の生活の中で、出来るだけ、毎回同じ時間にトレードするようにしてデータを取ってみてください。 

その中で『これが一番、勝率が良い』と言えるものだけを最低 1ヶ月続けて、『合わないな』と思ったら 変えて行く。 

こうして同じ条件でデータを取って、フィッティングして行けば、必ずベストのスタイルに出会えます。 

もちろん、今、どんな通貨ペアや取引時間でも、ロングでもショートでもコンスタントに勝てているなら、無理に絞ることはありません。 

そういうタイプの方は『今一番やりやすくトレンドが出ている通貨ペア』を選ぶことに集中して行くのが良いかと思います。 

この道もかなり険しい[けわしい]
어려운
ですが。 

現在、今ひとつ勝ち切れていない方、または、まだリアルでトレードしたことがない方は是非一度 『しないトレード』 を試してみてください。 

この方法は、足して行くのに比べて、失うものは何もないので、現状より悪くなることはありません。 安心してトライ出来ると思います。 

もう一度復習すると、そのプロセスは以下のようになります。 

 1  過去の自分のトレードで勝率の高い通貨ペア、売買方向、取引時間がないかを探す

 2  勝率の高い通貨ペア、買いか売りかどちらかに絞った取引、自分が落ち着いて取引できるトレード時間を決める

 3  静観タイムを作る

 4  この形になったら高確率で勝てる、と思えるパターンを見つける

 5  そのパターンだけでトレードを繰り返す

 6  焦ってハードルを上げない

そんなに難しくはないと思います。 カギになるのは、『しない』を貫く[つらぬく]
終わりまでやりぬく。貫徹する。
관통하다
自己抑制力[よくしりょく]
억제력
です。 



1-12_【FX】損切りがもたらすプラス効果

FXではトレードスタイル以外にも悩みがたくさん出て来ます。 

ここからは、初心者の方が直面する FXの課題について、リオンなりの克服 [こくふく]  극복法(こくふくほう)を解説して行きます。 

まずは歴代のスーパートレーダーさん達が手を替え品を替え、力説する損切り。 

『どうしても損切りが出来ない』というお悩みの声が絶えることなく届きます。 

未来は誰にも分かりませんから、どんな天才トレーダーでも予想が 100% 当たることはありません。 

私が仲良くして頂いている、億超えトレーダーさんは『100 万円を即座に切れるようにならないと、200 万円は獲りに行けない。 

一気に収支[しゅうし]
収入と支出。
수지
だがブレイクしたのは、大きな金額を躊躇[ちゅうちょ]
망설임、주저
なく切れるようになってからだった』と当時を振り返ってお話ししてくれました。 

私も今なら分かるのですが、『自分が即座に損切り出来ない金額を勝ち獲りたいと思っているうち』は決して大きく勝つことは出来ません。 

『切って損失を確定したほうがトータルで早く勝てる』と言うと、最初は不思議に感じるかもしれません。 でも、損切りはギガ速で資産を増やすためにどうしても必要なコストです。 

なぜ損切りが出来ないのか? その理由は、『損切りした後にまた予想した方向にレートが戻って含み損[ふくみぞん]
現在所持しているFXやCFDのポジションを、市場のレートで計算した時、損失が出ている状態のこと
が減り、利益が出たら絶対悔しい。 

だから、もう少と考えてしまうからですよね。 

いざ FXのリアルフィールドに立つと、人はなぜか自分の現在位置と進むべき方向が分からなくなり、どんなに冷静な人でも普段では考えられないような行動に出てしまいます。 

悲しいですが、恐らくは『お金が絡んでいる[からんでいる]から』です。 

含み損[ふくみぞん]
現在所持しているFXやCFDのポジションを、市場のレートで計算した時、損失が出ている状態のこと
抱え[かかえ]
1.雇うこと。
2.年季をきめて抱えてある芸者・遊女。
안아
て『これ以上、損失が増えたらどうしよう』と、ただチャートを見つめる。 他のことは何も手につかない。 

またはチャートを見るのも放棄して『朝には何とかなっているかも……』と考えてしまうような時間は本当に、心にも身体にも悪いのです。 

経験上、語気を強のに、特に女性には言います。 こんなに肌に悪いことは、そうそうありません。 

せっかくの高い美容液の効果が全部消えます。 

男性にも言います。 1日で見た目が 2 ~ 3歳老けます。 

含み損[ふくみぞん]
現在所持しているFXやCFDのポジションを、市場のレートで計算した時、損失が出ている状態のこと
抱え[かかえ]
1.雇うこと。
2.年季をきめて抱えてある芸者・遊女。
안아
ることで新たなエントリーが出来ず、絶好のチャンスを見逃してしまうのは、慣れてくると分かりますが、トータルでマイナスになる大きな原因です。 

我慢[がまん]
辛い事を耐え忍ぶこと
인내
を重ねて膨大な[ぼうだいな]
数や量が非常に大きい様子を表す言葉
時間をロスして、最後に奇跡の大逆転で含み損[ふくみぞん]
現在所持しているFXやCFDのポジションを、市場のレートで計算した時、損失が出ている状態のこと
消失[しょしつ]
消えうせること。なくなること。
소실
して爆益[ばくえき]に変わったとしたら?

それこそが最悪な経験です。 『損切りしなくても大丈夫』という変な自信がついてしまうからです。 

その自信が結局、FX口座に入れた資金を飛ばす原因になります。 

ご自分が今、平均して獲れている金額は大体、分かりますよね。 

その金額以上の損を耐えてはいけない。 

ここを基準にしてください。 

後になれば、きっと分かりますが、小さな [きず]
상처
なら取り戻すのは意外と簡単に出来るのですが、普段の利益の10倍の損切りをしたら取り戻すには 20倍の時間とスキルと資金が必要です。 

そして損切りしないで耐える[たえる]
견디다
時間はマイナス要素以外を生みません (『こんなに苦しい思いは二度とイヤだ』と思えるなら価値はあるかも)。 

だから、ここでも強めに言います。 

『エントリー根拠が切れたら、切ってください。 出来るだけ早く』



1-13_【FX】リスクリワードで考えれば損切りは怖くない

『チャンスだ』と思えてエントリーする前に、私は『リスクリワード比』がプラスだと期待できるかを必ず測ります。 

『リスクリワード比』 とは取引でこうむるかもしれない損失 (リスク) に対して、得られそうな利益 (リワード) がどのくらいの比率かを示した[しめした]もの。 

予想通りに値動きした時の目標リターンが、『ここを超えたら損切り』というリスクまでの値幅に比べて大きな場面であるかどうか。 

利益が出るかどうかは、エントリー時には分かりません。 

しかし、ここまでは行くだろうと思える利確目標の位置、絶対にここまで行ったら切らなくてはいけない損切りの位置、この 2 つの位置までの値幅を測ってみて、

最低でも 『1 : 1』 以下で損切りの値幅が大きい場合なら、エントリーは見送るか、期待値が整うまで待ちます。 

図1-6 のように、天井圏でピークを打った位置からエントリー出来た場合、かなりリスクリワード比が良いトレードになります。 

『なかなか抜けられない高値ライン』を少しでも上に抜けたら、もう保有する理由がなくなるので、すぐに損切り出来ます。 

図1-6: 天井圏のショートとリスクリワード比

一方、もし、そのポイントが予想通りの最高値圏で、後は下がるだけだったら、天井圏からの下落にいち早く乗ることで、大きな利益を狙うことが出来ます。 

『最高値囲の上ヒゲの頂点付近で売れたら、損切りはすごく小さくて済むんじゃない !?』ということに気づいた時、あまりのリスクリワード比の良さにゾクゾクして、きっと私、悪い顔になっていたと思います。 

だって、かなり『悪い』ですよね。 損は『こんなにちょっぴり』で、利益は『こんなに !』なのです。 

『いやぁ、悪いなぁ、皆さんに』(まだ勝てていないうちから)

それがリオン式の代名詞になった『ヒゲハントトレード』の原点です。 



1-14_【FX】逆張りではなく誰よりも早い順張り

『逆張りはダメ』と教える FXの教科書も多いですが、それは人と場合によると思いますし、逆張りの定義の仕方は難しいはずなんです。 

私が天井圏で逆側のショートにトライするのは上位時間足で過去、何度も上げ止まった位置で、下がる示唆[しさ]
直接的に指し示すのではなく、間接的にそれと判断されるような形で(多分に断片的に)手がかりを提供すること。
제안
が出た時
です。 

何のファクターもないのに、上げ続ける相場に闇雲[やみくも]
めくらめっぽう。むやみ。
어둠
にショートで挑んで[いどんで]
挑戦する、立ち向かう、あるいは相手にしかけるという意味。
たとえば「試合に挑む」は試合をすることであり、勝利へと「挑戦する」わけです。
도전
いるわけでは決してありません。 『そこが下落の始まりになる』と信じてエントリーしています。 

私にとって天井トライは『誰よりも早い順張り』なのです。 

高値を更新してしまうと『逆張り』になりますが、落ちて来るならそこは順行スタート地点です。 

基本的には『大きな時間足の流れには逆らわないほうが良い』のは間違いないので、流れが出てから入る『順張り』のほうが安心度は高いと思います。 

順張りの場合、流れを間違えないように上位時間足を見てから、しっかり押し目 (上昇相場でいったん下落すること) や戻り目 (下降相場で一時的に上昇すること) を待って、

損切りラインのなるべく近くでエントリーすれば、失う 損失に比べて得られる 利益が大きくなります。 

どちらが正しい、どちらが有利、などはあまりなくて、その時、自分にとって自信が持てるエントリー位置で、しかもリスクリワード比が良いのなら、どこからエントリーしても大丈夫です。 

順張りか逆張りかをそんなに強く意識しなくて良いと思います。 

月足、週足など全てを含めて『順張り』ということのほうが少ないですから。 

順張りでも逆張りでも、やってはいけないのは『損切りしない』ことだけです。 

エントリー理由が切れたら潔く[いさぎよく]
潔い:깨끗한
澄み切った感じで、すがすがしい。
特に態度が、未練げもなく、さっぱりしている。
、きちんと切るべき場所で切って、心と証拠金維持率をリセットして安定させる。 

そうすることで、次の新しい期待値の高いエントリーポイントを見逃さないでトライし続けることが出来ます。 

これがシンプルなようで難しいのですが、トレードをするのなら絶対に乗り超えなければいけない[かべ]
です。 

『しないトレード』には『無駄な痛みを耐えない』も含まれます。 

これが出来れば、必ず利益は少しずつでも積み[つみ]上がって行きます。 

一日も早く、『損切りしたほうが早く資産が増える』という父きを脳にインプットしてください。 



1-15_【FX】お金の器[おかねのうつわ]とロット数のコントロール方法

人にはそれぞれお金の器[おかねのうつわ]があると言われています。 

私は毎月トレードで 200万円勝てるようになった今も『コンビニで 300円ほどのハーゲンダッツ (マカデミアナッツ味) を買うぐらいなら、スーパーで 198 円で……』と思ってしまう、かなり小さめの人間です。 

経済的に心配がなくなった今もたびたび、こういう発言をするので友人には『何も変わってなくて安心した』と笑われています。 

国内の FX会社は現在、最大レバレッジは 25倍で、10万円なら 250万円、100万円であれば 2500万円の取引が出来ます。 

そして、4%分、予想と反対方向にレートが振れると、元手は全部消えてなくなります (その前に強制決済されます)。 

海外の FX会社ならレバレッジ数百倍で、10万円入金すれば数千万円の取引が出来ます。 

その代わり、『1 ÷ レバレッジ倍数 x100 (%)』分だけ、予想と反対方向に値動きすれば入金したお金はゼロになります。 

レバレッジ 100倍なら 1%、200倍なら 0.5%反対方向に行くと、入金した資金はなくなります。 

海外口座の場合、元手が吹き飛ぶ[はきとぶ]
吹かれて勢いよく飛ぶ、いっぺんに消えてなくなる、勢いよくはねとばされる、 激しい勢いで走る。
だけで、追加証拠金を請求されることは少ないので、少し気が楽ですが……。 

自分はマウスクリックしていないのに、ポジションが FX会社の手によって強制的に目の前で 1 個ずつ消されて行く。 

一番悪いポジションから順番にオートで (ここで 追加証拠金を 入れるともっと 酷い[ひどい]ことに)。 あの恐ろしさは味わいたくないですよね。 

YouTube 動画などで、個人投資家の方々が FXの強制決済の実際の様子を配信していると思いますので、一度は見ておいたほうが良いかと思います。 

それと、ご自身の利用している FX会社が、証拠金維持率何% を下回った時に強制決済するのかは、必ず把握しておきましょう。 

自分がどれぐらいの お金の動きに 耐えられるか、お金の器[おかねのうつわ]の大きさ、小ささ を知っておかないと、実際のリアルトレードで 慌てる[あわてる]
不用意なために平静さを失い、まごまごする。
非常に急ぐ
당황하다
ことになり、それが大きな損失に繋がります。 

FXを始めたばかりの頃のリオンは1 万円の損益で手が震え[ふるえ]
① ゆれ動く。 震動する。
② 恐怖、寒さ、緊張などで身体や声が小きざみに動く。わななく。
ました。 

初めのうちはリアルでトレードするにしても、海外 FX会社で人気の高い『XMTrading』のマイクロ 口座で、金額を気にしないで、pips の結果だけを追うようにすれば、さほどお金が減ることもないので良いかもしれません。 

実際に私も 7000円の 口座残高 になった時、XM のマイクロ 口座で 100 ~ 500通貨 (マイクロ 口座の 0.1 ~ 0.5ロット) でトレードしていました。 

10万円程度の損益でも全然平気という方からすると、『そんなの全く増えないじゃない !』と思うかもしれません。 

当時は、値動きを追って チャートパターンをインプットして行くために、『それでもデモよりは痛みを感じるマイクロ 口座を使う) というのが理由でした。 

でも、私がそのマイクロ 口座からここまで利益を増やしたのも事実です。 

自分のお金の器[おかねのうつわ]がどのくらいなのかを確認するには、デモ口座を使って、自分は『どのくらいのロットまで、どのくらいの金額の含み損[ふくみぞん]
現在所持しているFXやCFDのポジションを、市場のレートで計算した時、損失が出ている状態のこと
まで平気でいられるか』を試すことでも出来ます。 

ただ、経験上お話ししますと、リアリストの方には、自分のお金ではないデモ口座で実際の痛みは特に感じられないと思います。 

そうなると、やはり飛ばしてしまっても良い金額、例えば 10万円くらいを口座に入れて、1万通貨 もしくは 5000通貨くらいで リアルにエントリーしてみて、 『無理 !』 と思った含み損[ふくみぞん]
現在所持しているFXやCFDのポジションを、市場のレートで計算した時、損失が出ている状態のこと
の金額を実体験する。 

これが自分のお金の器[おかねのうつわ]、トレードの際の適正投資ロットや投資金額を一番、身近で実感しやすい方法ではないかと思います。 

勉強代はかかりますが今後の[かて]
活動の本源。力づけるもの。
양식
になります。 本当に『痛い』から。 



1-16_【FX】高勝率でもロット数が小さ過ぎて利益が増えない

お金の器[おかねのうつわ]が比較的小さめだった私は、幸運なことに、一瞬で口座を吹き飛ばすような大失敗を今も昔もしていません。 

その半面、勝率 7~8割をキープしていても、なかなか資産が増えない時期が長く続きました。 

例えば、1万通貨で出来た取引が、取引数量を 5万通貨にした途端[とたん]
ちょうどその瞬間。
끊임없이
、すぐ利益確定してしまって 利を伸ばせない、損切りも想定より早くなってしまう。 

ここでかなり苦しむことになりました。 

図1-7 は 2018年にまだ 100 ~ 1000通貨で取引していた時と、

2020年に 1ロット (10万通貨) 近く (実際は 0.88 ロット = 8万 8000 通貨が多かった) で取引できるようになった時の約定画面の比較です。 

ショートエントリー例

図1-7 : 2018年 と 2020年のリオンの取引ロットと1トレードの損益

2018年は XMのマイクロ 口座で取引していたので 1ロット = 1000通貨。 100 ロットで 10万通貨になります。 

最低 100通貨から最高でも数千通貨の取引だったので、1 回のトレードの利益や損切りが数百円。 中には 100円以下の利益確定もあります。 

今、振り返ると本当に少額取引ですが、当時はこれが精一杯でした。 そこから 2020年に 1回のトレードで 1万円前後の勝ち負けに動じなくなるまで、2年の月日がかかりました。 

私の例はロットの上げ方がかなり遅いほうだと思いますが、それぐらい ロット数のコントロールは難しいですし、生まれ持った自分のお金の器[おかねのうつわ]はなかなか広げられません。 

この頃の私の勝率はかなり高いほうで、大体月 8割前後。 勝ててない頃なら許されたかもしれない。 でも『これだけ勝てるようになったのにロットを上げていないから、資産の伸び率が良くない』。 

誰が責める[せめる]
あやまちなどを相手の責任として非難する。なじる。
비난하다
わけでもないのに、このことがかなり私を苦しめました。 



1-17_【FX】高勝率なら想定内の損失を怖がる必要なし

そんな私が変われたのは、冒頭[ぼうとう]
文章・談話・物事の初めの所。
서두
の漫画や『はじめに』でも少し触れた、あるFXトレーダーさんの言葉でした。 

その方はFXトレードブログ『FXism』を主宰[しゅさい]
人々の上に立ち、中心になって物事を行うこと。また、そうする人。
주재
し、億トレーダーとして日々、実践[じっせん]
実際の情況のもとでそれを行うこと。
실천
トレードの YouTube 配信も行っている及川圭哉(おいかわけいすけ)さんです。 

私は及川さんのことを最大限の敬意[けいい]
尊敬する気持。
경의
を込めて『先生』と呼んでいます。 なぜなら、FXで勝てず拒食症[きょしょくしょう]
거식증
で入院してしまった私のFXトレードスキルに救い[すくい]
救うこと。 救助。 救済。
구제, 구조
の手を差し伸べてくれた恩人でもあるからです。 

お金の器[おかねのうつわ]が小さいせいで、ロットを上げた取引が出来ず、勝率は高くても絶対的な利益額が伸びないことに悩んでいた私。 

そんな私に先生から、『今度、リオンちゃんの成績をみんなに見てもらおうと思って。 きっと励みになる[はげみになる]
励むことや精を出すことに対して、励みとなる、はげみとなるという意味
격려하다
と思うんだよね』というお話がありました。 

どうしよう……このロット……、先生に見られた。 先生、きっと呆れ[あきれ]
程度の低いものや度が過ぎるものを見聞きして、うんざりしたり、困惑したり、ばかばかしく思ったりする様子
てる。 

『ロットが上げられないんです。 負けるのが人怖いんです ! ロットを上げた途端[とたん]
ちょうどその瞬間。
끊임없이
、負けていた時の自分に戻ってしまいそうで』恥ずかしくて珍しくキレ気味に、下を向いて正直に言いました。 

『リオンちゃんは負けた時、その日のうちに取り返すそうとして、またトレードする?』

『いいえ……トレードは 1日 1回しかしないので……』

『倍のロットにして一気に含み損[ふくみぞん]
現在所持しているFXやCFDのポジションを、市場のレートで計算した時、損失が出ている状態のこと
を取り返そうとする?』

『いいえ…… 1回のトレード中のロットは変えないです。 入った時のまま』

『じゃあ、大丈夫。 だってこの勝率だもん。 100万円負けても、20万円で 5 回勝てるから。 ヘーキヘーキ。 

まずは 1日 20万円勝てるのが当たり前になって欲しいなぁ。 きっと世界が広がるから』 

先生のこの言葉で私のお金の器[おかねのうつわ]は、ティーカップからパーティ用のビアサーバーくらい、大きくなったと思います。 

『100 万円負けても、20万円 x 5回 、また勝てばいいんだ』

実際は勝率から考えて 100万円も負けることはありませんし、それで良いんだ、許されるんだ、と言って頂けたことで、損失への恐怖心[きょうふしん]
공포심
がさほどなくなりました。 

『絶対に全部勝つなんて無理なんだから、負けて良い。 私、勝てているんだから必ず取り戻せる』決められた範囲で損切りを確実に遂行し、伸ばせると思ったところでは無理のない範囲で伸ばして行く。 

これが出来るようになったことで、世界は一気に広がって行きました。 

想定内の損失を怖がる必要はないんですよね。 

その代わり、想定以上の大きな負けはダメです。 そこはお金の器[おかねのうつわ]と関係なく。 

1日の利益が 20万円を超えてくると、FXを始めた時に誰もが夢見る『月 100万円の利益』をはるかにオーバーします。 

税金を引いても、恐らく生活にはさほど困らないはずです。 

その境地に到達して『生活のためのお金を一切心配しなくて良い』という安心感を人生で初めて手に入れることが出来ました。 会社 や 国 や 親に頼る[たよる]
助けてくれるものとして、よりかかる。たのみにする。
의지하다
ことなく、自分の力だけで生きて行けるとやっと言える。 

それを叶えてくれる可能性があるのがFX。 だからこそ、お金の器[おかねのうつわ]とロット数を徐々[じょじょ]にでも良いので広げる努力を続けましょう。 

それが『レバレッジをかけられる』という、他にはあまりない、FX最大の魅力なのですから。 私は今後も頑張ってロットを上げて行くつもりです。 

及川先生みたいな、凄いトレーダーの皆さんに少しでも近づいて行きたいから。 



1-18_【FX】「勝ち逃げ最強」という言葉がリオンを救った!

勝率 2割でのめそめそ泣いていた私が劇的に変わったのは「利益確定」についての考え方が 180度変わったからです。 これは本当に今でも実感しています。 

冒頭[ぼうとう]
文章・談話・物事の初めの所。
서두
の漫画で紹介したように、私の FX の勝利の扉を開いてくれたのも、及川先生のこの言葉でした。 

「チキン (勝病な) 利確をして何が悪い。 時短で勝ち逃げることが何より最強だ ❕」

冒頭[ぼうとう]
文章・談話・物事の初めの所。
서두
の漫画にもあったように、FX を始めたばかりの頃、高額な授業料の FX塾に入っていた時期があります。 

講師を務める[つとめる]
役目を受け持つ。役目をする。
일하다
人が強く言っていたのは、「損切りは当然として、利益を伸ばせない人もトレーダーではない」、「メンタルを安定させましょう」、「リスクリワードが何よりも大事」でした。 

塾で教わった「リスクリワード 1 : 3」を目指して日々頑張ってはいました。 

でも、改めて自分のしてきたトレードを振り返ると、こまめに利益確定さえしていれば勝てていたトレードを、わざわざ「リワード 3」になるまで引っ張ったせいで負けたパターンばかり。 

さらに損切りだけは教科書通り「リスク 1」をきっちり守っていました。 

塾ではプラスマイナスゼロでの撤退[てったい]
部隊が、陣地・根拠地を捨ててしりぞくこと。更に広く、今まで行っていた分野、営業していた地域から手を引くこと。
철수
は認められていませんでしたので。 

そうすると、「リワード 3」を目指して伸ばしていた利益を「2」に戻され、やがて「1」まで減ってしまったので、塾講師の教え通りなら、まだ利確はしてはいけない。 

「3 にするまで頑張る」と粘って[ねばって]
途中であきらめず最後までやり通そうとする。
いたら、そのうち、全戻し。 ついに損益はマイナスに。 

そして、損切りは「-1」という、ここだけを丁寧に、教え通りに守ってしまう。 

「2」の利益が出ていたところてで利益確定しておけば良かったものを、わざわざ「-1」まで続けてしまって負け続ける。 

これが当時のリオンの驚異[きょうい]
「驚きあやしむこと」「驚き不思議がること」「その事柄」という意味です。
の低勝率 2割の真相
です。 

そういった、FXトレードの今までの概念を全て壊して[こわして]
形のある物を砕いたり [きず]
상처
つけたりして使えなくする。
깨다
くれたのが及川先生でした。 

少し長くなりますが、当時読んでリオンが勝てるトレーダーになれた言葉なので、及川先生のブログから引用します。 

「トレード経験豊富な人であれば利を伸ばす最中の『途中の戻し』 にも耐えられる。 しかしキャリアが浅い人の場合、『途中の戻し』にビビって切らされてしまうのではと、僕は想像するんです。 

つまり、その場合、損切りだけが遅めで、なおかつ利を伸ばせないトレードになります。 

(中略) 本当はもっと引きつけた値からエントリーしたいのですが、けど、そのまま、もし伸びてしまったらトレードチャンス自体が消滅してしまいます。 

なので、とりあえず、ちょっとだけ入っておくと。 その打診ポジションがそのまま伸びたら利益額は少ないものの、とりあえず『プラス収支[しゅうし]
収入と支出。
수지
』 を得る
ことが出来る。 

それは『あり』だと僕は考えるわけです」

「打診エントリー」と「勝ち逃げ」。 

この2つが出来るようになってから、私は急に勝てるようになりました。 それはもう、自分でもびっくりするぐらい急に、です。 

小さなロットで分割して入って行ったら、全体ロットが増えてもエントリーにおびえない[怯えない]
恐怖や怯えを感じないこと
깨다
ようになりました。 

打診で入るのが許されると知って、チャンスロスが減りました。 

少しでも「ダメだ」と思ったらリスクリワードにこだわらず勝ち逃げしてもいいんだ、と分かったら、勝率が上がりました。 

「これって、まぐれじゃないのかなぁ ?」と何度も思うほどに。 

勝てるようになってからも私は半年もの間、疑っていました。 

自分の成長ぶりに半信半疑[はんしんはんぎ]
なかばは信じ、なかばは疑うこと。
반신반의
というのは「勝てるようになる過程のあるある」のひとつで、トレーダー同士でよく出てくる話題です。 



1-19_【FX】2019年 1月、月間勝率 100%を達成

2018年から 2019年の年初にかけての勝率の推移[すいい]
추이
図1-8 のようになります。 

ショートエントリー例

図1-8 : 2018年から 2019年にかけてのトレート成績

「勝ち逃げ最強、打診エントリーOK」の教えで 2018年 5月の勝率 33% から 2019年 1月には 勝率 100%、1000 Pips超獲得。 急に上手くなった。

2018年 5月、33% だった勝率は、及川先生の「勝ち逃げ最強、打診エントリー OK」という教えのおかげで、11月には勝率 80%、獲得 pips数 500突破[とっぱ]
돌파
。 

2019年 1月には 勝率 100%、1か月間、1日も負けることなく、獲得 pips 数も 1000 Pips を超えました。 

数字だけだと凄いようにも見えますが、大事なのは pipsでも 100%勝つことでもなく、利益率なので、そこは強調しておきますね。 

でも 2年間、ずっと苦しんで来た私にとっては凄く嬉しい結果だったのは事実で、ノートPC の画面部分を抱きしめて[だきしめて]
껴안고
初めて嬉しさで泣きました。 

といっても画期的[かっきてき]
技術や着想などが、それまでに見られないほど独特で、かつすぐれているさま。
획기적
な手法に変わったわけではなくて「勝てると思えるチャートパターン」の時にエントリーして、「日々勝ち逃げ」を目指しただけです。 

「どんなにショボいって笑われたって良い。 どんなにセコいと思われても良い。 ちまちま勝ち続ける んだ、1日の収支[しゅうし]
収入と支出。
수지
をプラスで終わらせるんだ。 100円、200円でも良いから」 

こうして「私は勝てる」という記憶を積み[つみ]上げて行きました。 

大事なのはリスクリワード比ではなくて「勝つこと」。 ここを間違えてしまうと、私みたいな回り道をすることになります。 



1-20_【FX】FXの成長曲線はレンジブプレイク型

どうしても「勝ち組・負け組」という言葉が好きになれず、使ったことがありません。 

「5年は修業 ❕」とか「3か月で勝てないならやめたほうが良い」といった、何のエビデンス (根拠) もない常識[じょうしき]
社会的に当たり前と思われる行為、その他物事のこと。 社会通念ともいう。
상식
(?) が、どこから来たのか[なぞ]
はっきりわからない不思議な事柄。
수수께끼
です。 

私はナルシストの自信家なので「世の中に FXで勝てている人がいるんだから今、負け続けていても、いつか絶対勝てるようになる」と信じていて、「諦める[]
とても見込みがない、しかたがないと思い切る。断念する。
포기하다
」という選択肢はありませんでした。 

私の成長曲線を振り返ると、図1-9 のようになります。 

果てしなく[はてしなく]
「限りがない」「とめどもない」という意味
続くように思えたあの暗闇期[あんこくき]
「暗闇期」は「あんこくき」と読みます。
암흑기
が、[そこ]堅く支える[かたくささえる]ジャンプ台になったおかげで、抜けてからが早かった一一そんな感じではないかなと。 

FXの成長曲線はレンジブレイク型だと言われます。 「進まない」 時期を長く経験する方のほうが多いようです。 

それが何かのきっかけで突然、ある時から 自分で感じるようになります。 

図1-9 : リオンのトレードスキルの成長曲線 (イメージ)

「最近あまり負けないなぁ」 ⇒ 「勝てている ?」 ⇒ 「あ、大丈夫だ」

各ステージの長さも人によって違うのですが、少しずつ、確実に進んで行きます。 

その過程で諦める[あきらめる]
とても見込みがない、しかたがないと思い切る。断念する。
포기하다
方が多いのですが、真剣に FXと向き合い、学び、実践[じっせん]
実際の情況のもとでそれを行うこと。
실천
し、反省して進化しようと頑張っている FXトレーダーさんなら、その期間には差があってもブレイク出来ると信じています。 

泣き虫 2割バッターだった私でも底ばい圏から一気に急騰できたんですから、あなたもきっと出来ます。 

必ず、光は見つかりますから、その方向へと進んで行ってください。 信じられる光が示す 方向を見つけることが出来たら、なるべく雑音[ざつおん]
잡음
は入れずに。 

あまり手法をコロコロ変えたりしないほうが良いかと思います。 

最初は弱々しく感じるかもしれませんが、それがあなたに合っていた場合、徐々[じょじょ]に確実に強くなって行くはずです。 

現在、勝てているトレーダーさんがみんな同じように言うのですが、

「その時って、急に来る」のです。